Custom Yacht Project
ー カスタムヨットプロジェクトー




ハル外装ラミネーション

さて、コア材が完了したので、今度は、外部スキンのラミネーション開始です。
グラスにエポキシ樹脂を浸透させ、その上からビニルでカバーして、真空ポン
プで中の空気を吸引/排出します。これで、大気の力で圧着され、完全にコア
材に接着、また、エアーポケットも完全に除去します。これが各層毎に行われ
ます。
ところで、コア材はコアセルM、厚みは25mm、水線から上は80kg/cum
水線から下は、ストレスも増えますので、100kg/cumと密度が違い、より
強度を高めています。船体の強化は内側ラミネーションにて行われますが、
特にキール周り、ラダー周り、チェーンプレート等には厚く積層され、カーボン
を使います。これについての詳細は、また後日。













ラミネーションはまだまだ続きますが、これが終わったら、2mぐらい長い板
にサンドペーパーを貼り付けたもので、全体をサンディングして整形し、滑
かに仕上げていきます。それが、かなりの重労働ですし、職人達の技術も要
します。そしてプライマーコーティングをし、一旦、ハルの外側はこれまで、
そして、ハルをひっくり返して、内側に取り掛かります。

ハルの外装部の最終トップコートは、まだまだ先で、来年になります。最終
段階に、再び、ペインターが来て、最終の整形を行い、トップコートの塗装
という事になります。これがオールクラフト塗装で、ハルの色になります。

次回は、ラミネーションの完了に続く、ハルのサンディング整形のリポート
という事になると思います。作業は地味ですが、大事な作業になります。

2020年8月10日

以降、建造と供に更新していきます。

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